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特別企画展「華麗なる清朝後期の書画―ラストエンペラーの時代―」

     

新館 特別展示室

開催日: 2015年10月2日 - 2015年11月29日カテゴリー:

【展覧会概要】

観峰コレクションは、日本習字創立者の原田観峰(1911~1995)が収集した25,000点におよぶ資料群で、その大部分を近代中国書画が占めています。この世界でも稀な一大コレクションを収蔵・展示する観峰館は、開館20周年にあたる2015年10月、設備のより充実した新館をオープンします。そこで、オープニング記念として「特別企画展 華麗なる清朝後期の書画―ラストエンペラーの時代―」を開催いたします。

観峰コレクションの中国書画は、その制作年代がほぼ19世紀中頃の清末から20世紀・1940年代の民国時代に集中しています。この時代は、太平天国の乱や欧米列強の侵略、そして辛亥革命や日中戦争と、歴史的には不安定な情勢が続いていた反面、中国文化の精華ともいえる書画作品はむしろ活発に制作されており、見る者の目を引く華麗な作品が多く残されています。

この激動の時代を象徴するキーパーソンとして「ラストエンペラー」愛新覚羅溥儀(1906~1967)を選び、彼の生きた時代に活躍した人物たちの書画作品を、観峰コレクションおよび借用資料を通じて紹介します。展示で取り上げる人物の中には、皇帝やその宗室、帝政下の政界で活躍した人物、民間で活躍した人物など、様々な人びとがいます。歴史の奔流の中で華咲いた書画作品をご覧いただくことで、この時代を生きた人びとの息吹を感じていただくとともに、観峰コレクションと新しい観峰館をご覧いただければ幸いです。

 

【主な展示作品】

翁同龢《楷書八言対聯》清時代後期

華世奎《楷書八言対聯》中華民国21年(1932)

張百熙《楷書七言対聯》清時代後期

陸潤庠《行書八言対聯》清時代末期~中華民国初期

陸潤庠《行書八言対聯》清時代末期~中華民国初期

潘祖蔭《行書八言対聯》清時代後期

馮恕《行書横披》中華民国25年(1936)

呉昌碩《富貴長寿図》中華民国元年(1912)

呉滔《西泠散歩図巻》清時代後期 同治9年(1870)

 

【図録】

華麗なる清朝後期の書画ーラストエンペラーの時代ー

 

【同時開催】

観峰コレクションの名品展(前期)

 

【次回の展覧会】

企画展「館蔵 近代日本の書」

観峰コレクションの名品展(後期)

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