中国山水画の精華-北宋から20世紀まで-

     

当館が収蔵する観峰コレクションの中心は、創立者原田観峰が収集した近代中国の書画資料です。特に中国絵画資料は、世界屈指の数量を誇っており、これまでもさまざまなテーマによってその一部を紹介してきました。そして本展は、山水画というテーマを選び、大阪市立美術館・大和文華館・泉屋博古館・京都国立博物館より借用した貴重な作品とともに、中国山水画の歴史を北宋時代より20世紀・現代まで通覧することで、その変遷と魅力に迫ろうとするものです。抽象的文様としての山岳や河川の表現は、早くは秦漢時代にも見られますが、山水画が独立した主題となったのは唐代とされます。やがて描写技術や画面構成法が進歩し、五代を経て北宋時代になると、山水画はその完成期を迎え、その後時代や地域によってさまざまに発展してゆきます。

そこで本展第1部では、北宋から南宋・元・明・清各時代の名品を、第2部では、清朝後期から民国時代に、伝統息づく北京で活躍した京派系作家の作品を、第3部では、新興都市である上海で活躍し、近代山水画の先駆けとなった海上派系作家の作品を、そして4部では、西洋画法を取り入れることで、新たな表現を獲得した現代山水画作品をそれぞれ紹介いたします。

山水画には、鑑賞者が室内に居ながらにして名勝や理想郷を旅する「臥遊(がゆう)」という概念があるとされます。みなさんも本展を通じて、作者たちが見出そうとした理想郷に遊んでみてはいかがでしょうか。(「はじめに」より)

 

【目次】

第1部 伝統山水画とその発展―北宋から清まで

第2部 伝統山水画の継承と変革京派系の作家たち

第3部 近代山水画への道程海上派系の作家たち― 見本

第4部 現代山水画の展開西洋画法と改革開放

 

【展覧会情報】

秋季特別企画展 中国山水画の精華

当館が収蔵する観峰コレクションの中心は、創立者原田観峰が収集した近代中国の書画資料です。特に中国絵画資料は、世界屈指の数量を誇っており、これまでもさまざまなテーマによってその一部を紹介してきました。そして本展は、山水画というテーマを選び、大阪市立美術館・大和文華館・泉屋博古館・京都国立博物館より借用した貴重な作品とともに、中国山水画の歴史を北宋時代より20世紀・現代まで通覧することで、その変遷と魅力に迫ろうとするものです。抽象的文様としての山岳や河川の表現は、早くは秦漢時代にも見られますが、山水画が独立した主題となったのは唐代とされます。やがて描写技術や画面構成法が進歩し、五代を経て北宋時代になると、山水画はその完成期を迎え、その後時代や地域によってさまざまに発展してゆきます。

そこで本展第1部では、北宋から南宋・元・明・清各時代の名品を、第2部では、清朝後期から民国時代に、伝統息づく北京で活躍した京派系作家の作品を、第3部では、新興都市である上海で活躍し、近代山水画の先駆けとなった海上派系作家の作品を、そして4部では、西洋画法を取り入れることで、新たな表現を獲得した現代山水画作品をそれぞれ紹介いたします。

山水画には、鑑賞者が室内に居ながらにして名勝や理想郷を旅する「臥遊(がゆう)」という概念があるとされます。みなさんも本展を通じて、作者たちが見出そうとした理想郷に遊んでみてはいかがでしょうか。(「はじめに」より)

 

【目次】

第1部 伝統山水画とその発展―北宋から清まで

第2部 伝統山水画の継承と変革京派系の作家たち

第3部 近代山水画への道程海上派系の作家たち― 見本

第4部 現代山水画の展開西洋画法と改革開放

 

【展覧会情報】

秋季特別企画展 中国山水画の精華

発行日:令和元年(2019)9月21日

判型/ページ数:A4判/26頁(オールカラー)

価格:300円(送料別)

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