争坐位文稿

そうざいぶんこう
     

「争坐位帖」ともいい、「祭姪文稿」・「祭伯文稿」とともに「三稿」に数えられる。郭英乂(?~766)に送る手紙の草稿で、英乂が席次を乱したことに対して抗議したもの。

草稿であるため気負いがなく、顔真卿(709~785)の平生の書をうかがうことができると評される。筆法・結体は顔法楷書に共通する要素があるが、筆線は引き締まり、抑揚や強弱の変化に富む。顔真卿行書の傑作のひとつ。

最終頁に清時代の書家・楊峴(1819~1896)の印「楊峴信印」が捺されていることから、楊峴旧蔵の法帖であったことが分かる。

「争坐位文稿」最終頁

「楊峴信印」

                                           
作品名争坐位文稿
ふりがなそうざいぶんこう
作者顔真卿
国名中国
制作年原本:唐時代 広徳2年(764)
寸法40.8×20.5×2.4cm
目録番号拓帖ー027

「争坐位帖」ともいい、「祭姪文稿」・「祭伯文稿」とともに「三稿」に数えられる。郭英乂(?~766)に送る手紙の草稿で、英乂が席次を乱したことに対して抗議したもの。

草稿であるため気負いがなく、顔真卿(709~785)の平生の書をうかがうことができると評される。筆法・結体は顔法楷書に共通する要素があるが、筆線は引き締まり、抑揚や強弱の変化に富む。顔真卿行書の傑作のひとつ。

最終頁に清時代の書家・楊峴(1819~1896)の印「楊峴信印」が捺されていることから、楊峴旧蔵の法帖であったことが分かる。

「争坐位文稿」最終頁

「楊峴信印」

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