楷書臨多宝塔碑軸

かいしょりんたほうとうひじく
     

伊立勲(1856~1942)は、字を峻齋、室名を石琴館主といい、福建寧化の人。伊秉綬(17541815)の後裔。一時地方官に赴任したが、のち上海で売書生活を送った。その書は、各体に精通し、整然・沈着な書風で知られるが、曾祖父の影響もあってか、特に隷書に定評がある。本作は、顔真卿(709~785)壮年期の書である「多宝塔碑」の節臨作品。顔法のなかではもっとも謹厳な書であるため、伊立勲自身の書風と相性が良かったのであろう。

                                           
作品名楷書臨多宝塔碑軸
ふりがなかいしょりんたほうとうひじく
作者伊立勲
国名中国
制作年民国7年(1918)
寸法147.0×39.0cm
目録番号4A-0611

伊立勲(1856~1942)は、字を峻齋、室名を石琴館主といい、福建寧化の人。伊秉綬(17541815)の後裔。一時地方官に赴任したが、のち上海で売書生活を送った。その書は、各体に精通し、整然・沈着な書風で知られるが、曾祖父の影響もあってか、特に隷書に定評がある。本作は、顔真卿(709~785)壮年期の書である「多宝塔碑」の節臨作品。顔法のなかではもっとも謹厳な書であるため、伊立勲自身の書風と相性が良かったのであろう。

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