緑石銅盒硯

りょくせきどうごうけん
     

緑石というよりは鉱物系の光沢を持つ硯で、自然石を作硯し、楕円形の墨池が彫られている。

付属する銅製の盒には、陳謨(字号は雲卿)なる人物の銘文が刻まれている。冒頭の「万石君」とは『史記』前漢・武帝項にその伝がある人物だが、後に蘇軾が「万石君羅文伝」を著して、歙州石を万石君に擬人化して、その石材の素晴らしさを喧伝した物語が知られている。

                                           
作品名緑石銅盒硯
ふりがなりょくせきどうごうけん
作者不詳
国名中国
制作年不詳
寸法15.6×11.6×1.7cm
目録番号銘54-41

緑石というよりは鉱物系の光沢を持つ硯で、自然石を作硯し、楕円形の墨池が彫られている。

付属する銅製の盒には、陳謨(字号は雲卿)なる人物の銘文が刻まれている。冒頭の「万石君」とは『史記』前漢・武帝項にその伝がある人物だが、後に蘇軾が「万石君羅文伝」を著して、歙州石を万石君に擬人化して、その石材の素晴らしさを喧伝した物語が知られている。

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