行書邵芥山憶西湖詩四屏

ぎょうしょしょうかいざんおくせいこししへい
     

趙之謙(1829~1884)、字は撝叔(きしゅく)。悲盦(ひあん)・无悶(むもん)と号しました。浙江会稽の人。書・画・篆刻すべてに卓越した巨匠として知らぬものはありません。書ははじめ顔真卿(709~785)を学んびましたが、のち包世臣(1775~1855)の理論にもとづいて北碑に傾倒しました。包世臣の説いた筆を逆押しする「逆入平出」の筆法を用いています。
この詩は、西湖畔の賑やかな一日を詠んだ飲酒詩ですが、趙之謙自身があたかも酔いの興に乗って揮毫した滬のように、隷意を含んだ楷行草各体を自在に操り、躍動感あふれる仕上がりとなっています。

                                               
作品名行書邵芥山憶西湖詩四屏
ふりがなぎょうしょしょうかいざんおくせいこししへい
作者趙之謙
国名中国
制作年清時代後期
寸法各173.5×47.3cm
目録番号4A-0332
釈文錢塘門楼湧金門賣个瓜皮 載酒尊聞説天晴湖水好 春風吹長浪頭温桃根桃葉 最多情姉妹人前喚買餳一 片酒舩争泊處衣香花氣 不分明沿隄細艸貼波霞 人影〓腰一道斜〓到唐朝 崔護女手拈衣帯看桃花 茅家歩口倒新醅紅裏擎 將勸〓陪貸得僧錢憂折閲 深宵香酒供如來 邵芥山憶西湖詩 子勲五兄大人属書 趙之謙

趙之謙(1829~1884)、字は撝叔(きしゅく)。悲盦(ひあん)・无悶(むもん)と号しました。浙江会稽の人。書・画・篆刻すべてに卓越した巨匠として知らぬものはありません。書ははじめ顔真卿(709~785)を学んびましたが、のち包世臣(1775~1855)の理論にもとづいて北碑に傾倒しました。包世臣の説いた筆を逆押しする「逆入平出」の筆法を用いています。
この詩は、西湖畔の賑やかな一日を詠んだ飲酒詩ですが、趙之謙自身があたかも酔いの興に乗って揮毫した滬のように、隷意を含んだ楷行草各体を自在に操り、躍動感あふれる仕上がりとなっています。

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