香満一輪図

こうまんいちりんず
     

兎は、古来より月の象徴とされる。日本では、兎は月でモチを搗くが、中国では不老不死の仙薬を搗くとされることから、長寿の吉祥を表す。また兎は多産なことから、子孫繁栄の意味も込められる。本作のタイトルは、「桂花の香りが月に満ちる」の意で、やはり月と兎との関わりを意識したものである。

王礼(1813?~1879?)は字を秋言といい、秋道人・蝸寄生など号した。江蘇呉江の人で、長く上海で暮らした。幼時から絵画を好み、花鳥・人物画にすぐれた。

                                               
作品名香満一輪図
ふりがなこうまんいちりんず
作者王礼
国名中国
制作年清時代後期
寸法120.4×37.2cm
目録番号4b-0112
釈文香満一輪 仿元心筆意 秋王礼

兎は、古来より月の象徴とされる。日本では、兎は月でモチを搗くが、中国では不老不死の仙薬を搗くとされることから、長寿の吉祥を表す。また兎は多産なことから、子孫繁栄の意味も込められる。本作のタイトルは、「桂花の香りが月に満ちる」の意で、やはり月と兎との関わりを意識したものである。

王礼(1813?~1879?)は字を秋言といい、秋道人・蝸寄生など号した。江蘇呉江の人で、長く上海で暮らした。幼時から絵画を好み、花鳥・人物画にすぐれた。

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