百人一首 教草

正式な書名は不明であり、管見の限りでは「国書総目録」にも掲載されていない版本である。表紙の墨書「百人一首」と、内題の「教草」を組み合わせたものだが、正式名称ではない。また、初版年も不明である。​ その内容は、「教草」とあ […]

       

栄海百人一首大全

出版年は、他館所蔵本より、慶応元年(1865)とする。百人一首を中心に、女文章手引草が続く。冒頭には、女中四徳教訓、百人一首の由来を書き、頭書には婚礼式心得次第などがある。女性向けに作られた教養書といえよう。

       

女今川 玉寿百人一首(全)

明治時代に出版された、歌人の挿絵入りの百人一首の読本。冒頭の彩色頁に、描かれているのは、石山寺の紅葉を愛でる紫式部(生卒年不詳)である。式部は、石山寺にて源氏物語の構想を思い付いたという逸話がある。近江八景を盛り込んだ美 […]

       

百人一首 女教草大和錦(全)

百人一首の他、手紙の案文や作法などを載せる女子用の教養書。冒頭には「子の日の遊びの図」「かるた遊び図」など彩色刷りの挿絵が豊富にある。 春田篤次については詳細不明であるが、加賀(石川県)で出版業を営んでいた人物と思われる […]

       

百人一首一夕話

「百人一首一夕話」は、江戸時代に学者である尾崎雅嘉(1755~1827)によって書かれた百人一首の解説書である。当時の町人階級が身につけるべきとされていた教養を、最小限に分かりやすくまとめたもので、その人気ぶりは、大石真 […]

       

源氏物語

この作品は、「源氏物語」全五十四帖の本文を書き写したもので、表紙は金銀砂子で千鳥や波模様を表現した豪華な装丁である。冊子は巻ごとにまとめられ、「若菜」を上下巻とするなど、基本に忠実であるが、「幻」の巻が抜け落ちている。

       

絵入源氏物語

源氏物語の出版は、江戸時代に入って後、開始された。最初の木版本である無跋無刊記本は、寛永年間(1624~1643)に刊行され、その後、注釈書も相次いで出版された。​ 京都の蒔絵師である山本春正は、初学者のために絵入本の出 […]

       

慶安手鑑

この作品は、慶安4年(1651)、古筆家の古筆了佐によって出版された大型木版本である。元々は、古筆を鑑定する台帳の普及版をとして編纂されたが、古人の筆跡を学び鑑賞する「手鑑」として、たびたび改訂がされた。江戸時代前期の出 […]

       

鳴鶴先生臨蘭亭帖

日下部鳴鶴(1838~1922)が王羲之(303?~365?)の《蘭亭序》を臨書し、それを書の手本として出版したもの。字形は《蘭亭序》を踏襲しつつ、鳴鶴独自の鋭く切り込むような線質で臨書している。

       

女子消息 文のはやし(完)

女子の消息(手紙)文と書の手本として出版されたもの。明治から大正にかけて教育家として活躍した小川直子(1840~1919)が文を作り、小野鵞堂(1862~1922)が書いたもの。冒頭には「高い山を登るには麓の林をかき分け […]

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