蜀棧暁行図

しょくさんぎょうこうず
     

呉淑娟(1853~1930)は、号を杏芬女子といい、清末民国期の女流画家。安徽歙県の人。画家であった父の薫陶を受け、嫁ぎ先が所蔵する名蹟に学んで画技を高めた。上海で活躍し、著名な書画家であり篆刻家の呉昌碩(1844~1927)とともに「二呉」と称された。本作は、画面手前より、山間に設けられた木製の道を旅する人々が、さらに険しい山に向かって進むさまを描く。画題の「蜀棧」とは、四川省の険峻な山間に木材を組んで造られた道で、古来よりよく画題に選ばれる。直線的に表現された山の輪郭や瀑布が、鮮やかな色彩と相まって近代的な息吹を感じさせる

                                               
作品名蜀棧暁行図
ふりがなしょくさんぎょうこうず
作者呉淑娟
国名中国
制作年中華民国
寸法128.1×53.1cm
目録番号4a-0427
釈文蜀棧暁行急流洶湧勢奔騰橋上危欄幸 有憑九折千盤山径険古来蜀道 擬天登昔人常喜作此図今偶擬之杏芬女士

呉淑娟(1853~1930)は、号を杏芬女子といい、清末民国期の女流画家。安徽歙県の人。画家であった父の薫陶を受け、嫁ぎ先が所蔵する名蹟に学んで画技を高めた。上海で活躍し、著名な書画家であり篆刻家の呉昌碩(1844~1927)とともに「二呉」と称された。本作は、画面手前より、山間に設けられた木製の道を旅する人々が、さらに険しい山に向かって進むさまを描く。画題の「蜀棧」とは、四川省の険峻な山間に木材を組んで造られた道で、古来よりよく画題に選ばれる。直線的に表現された山の輪郭や瀑布が、鮮やかな色彩と相まって近代的な息吹を感じさせる

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