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春季企画展「対聯飾り-おもてなしの言葉-」

     

開催日: 2020年4月11日 - 2020年6月7日カテゴリー:

下記の展覧会は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、中止となりました。

「対聯(ついれん)」は左右2幅の掛軸で対となる語句を書いた作品の形式です。
室内の調度品や、お祝い事の飾りとして掛けられます。

五言や七言などの対句で表現する、祝いの言葉、喜びの言葉には、巧みで美しい表現が多くみられます。
古典の詩から別々に選んだ作品や、書家自作の詩に感動を生む対句表現が見られます。
書体も様々で、書風や布置、蝋箋などの用紙や印影など見どころは豊富です。
作品作りにも応用できるヒントが見つかる展覧会です。
時に感動を生む対句表現をみつけてみてください。

展示作品の紹介
1、呉昌碩 篆書対聯、兪原 山水人物図(趙雲壑賛)
呉昌碩の篆書対聯に、彼の芸友 兪原「山水人物図」を取り合わせました。書は「瓦当文は延年益寿 銅盤銘は富貴吉祥」為書きに「四百莊主人の新居落成の為に 戊午(1918年)の春、呉昌碩75歳の時」とあります。
つまり、友人か知り合い?或いは誰かに頼まれたのか「四百莊主人」という人が、新居建てたお祝いにめでたい言葉を贈ったのです。
瓦当(がとう)とは屋根瓦の軒先に出た丸い部分で「当」は、旧字体で「當」と書き、「底」という意味があります。中国戦国時代の書物『韓非子』に「玉巵當無し(ぎょくしとうなし)」とあり、宝玉で造られた巵(さかずき)といえども底が無ければ用をなさない。という話です。瓦当の名称は、瓦を立てた時に底にあたるとか、建物の棟が瓦の先とすると一番底になる、窯で焼く際に立てて並べるからなどから、瓦の底「瓦当」といわれます。
呉昌碩の「瓦」は蛇が塒(とぐろ)を巻いたようにも見えますが、丸瓦と平瓦を交互に並べた様子を立てた形です。
二聯目の上二文字は「銅盤」。これは古代の青銅器を指しています。すなわち、いずれも殷周時代の古くから伝わる、文字や銘文は、寿命を伸ばし益を授け、富や喜び事を持ってくる。と祝う言葉を、古代から営々と用いられる篆書体で揮毫し、新築の家と家主の幸福が続くよう賀ぐ作品なのです。

間に挟んだ絵は、書の贈答先とは無縁ですが、呉昌碩とは詩の応酬をした親友の作品で、あたかも新築の家を訪れたような場面なので、取り合わせました。絵の賛は呉昌碩の弟子の趙雲壑(ちょううんがく)の書、というのも縁を感じます。

展示作品

展示風景

土曜講座
4月25日 13:00~14:00「対聯の基本」 コロナウイルス感染拡大防止の為、中止となりました。
5月23日 13:00~14:00「対聯を楽しむ」コロナウイルス感染拡大防止の為、中止となりました。

主な展示作品

呉昌碩「篆書吉祥句対聯」民国7年(1918) 観峰館蔵

翁同龢「楷書八言対聯」清時代後期 観峰館蔵

呉大澂「篆書八言対聯」清時代後期 観峰館蔵

何紹基「楷書八言対聯」清時代後期 観峰館蔵

何紹基「行書七言対聯」清時代後期 観峰館蔵

蓮渓(真然)「榴開見子図」清時代後期 光緒10年(1884) 観峰館蔵

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