老嫗解詩図扇面

ろううかいしずせんめん
     

扇面に絵画が描かれています。右側には紙を持ちあげる鬚の生えた男性、左側には腰の曲がったおばあさんがいます。おばあさんの周囲には3人の子供たち。お孫さんでしょうか。1人はおばあさんの背中に乗って戯れているようです。この絵は一体、どのような場面を描いているのでしょう。

ここで、扇面の左上部にある作者の書入れを読んでみましょう。行・草書体で「老嫗解詩図」「倣新羅山人本」「柘邨王連」と書かれています。この絵を読み解くためには、はじめの「老嫗解詩」という言葉が鍵になります。

「老嫗(ろうう)」とは「おばあさん」のことで、「老嫗解詩」とは「おばあさんが詩を理解する」という意味になります。これは、唐代の詩人、白居易(772~846)を連想させる言葉です。白居易は詩を作ると、おばあさんに読み聞かせ、「意味が分からない」と言われれば再び詩を作り直したといいます。

このことから、この絵には、白居易がおばあさんに詩を読み聞かせている場面が描かれている、と読み解くことが出来るのです。

なお、次に書かれている「倣新羅山人本」とは、「新羅山人=華嵒(1682~1756頃)の作風を模倣した」という意味、最後の「柘邨王連」は、この絵の作者である王連(生卒年不詳 字:柘邨)の署名になります。(観峰館Facebook 2020年7月30日(木)掲載【観峰館の収蔵品紹介】その3)

                                               
作品名老嫗解詩図扇面
ふりがなろううかいしずせんめん
作者王連
国名中国
制作年清時代後期
寸法17.7×51.2cm
目録番号z4a-0200-1
釈文老嫗 解詩 図 倣新 羅山人 本 柘邨 王連

扇面に絵画が描かれています。右側には紙を持ちあげる鬚の生えた男性、左側には腰の曲がったおばあさんがいます。おばあさんの周囲には3人の子供たち。お孫さんでしょうか。1人はおばあさんの背中に乗って戯れているようです。この絵は一体、どのような場面を描いているのでしょう。

ここで、扇面の左上部にある作者の書入れを読んでみましょう。行・草書体で「老嫗解詩図」「倣新羅山人本」「柘邨王連」と書かれています。この絵を読み解くためには、はじめの「老嫗解詩」という言葉が鍵になります。

「老嫗(ろうう)」とは「おばあさん」のことで、「老嫗解詩」とは「おばあさんが詩を理解する」という意味になります。これは、唐代の詩人、白居易(772~846)を連想させる言葉です。白居易は詩を作ると、おばあさんに読み聞かせ、「意味が分からない」と言われれば再び詩を作り直したといいます。

このことから、この絵には、白居易がおばあさんに詩を読み聞かせている場面が描かれている、と読み解くことが出来るのです。

なお、次に書かれている「倣新羅山人本」とは、「新羅山人=華嵒(1682~1756頃)の作風を模倣した」という意味、最後の「柘邨王連」は、この絵の作者である王連(生卒年不詳 字:柘邨)の署名になります。(観峰館Facebook 2020年7月30日(木)掲載【観峰館の収蔵品紹介】その3)

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