呉昌碩(1844~1927)は名を俊卿といい、缶廬・苦鉄などと号した。晩年の字である昌碩で通る。詩・書・画・篆刻のいずれもすぐれたが、篆刻が第一とされる。書は石鼓文を学んで篆書を得意とし、行書、草書も独自の書風を見せた。絵は中年以降になって本格的にはじめ、好んで牡丹・菊・石を描いた。本作は、富貴を象徴する牡丹と、長寿を象徴する松・奇石を雄渾な筆力と鮮麗な色彩で表現したものである。
作品名 | 富貴長寿図 |
ふりがな | ふうきちょうじゅず |
作者 | 呉昌碩 |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国元年(1912) |
寸法 | 167.0×84.5cm |
目録番号 | 4a-2828 |
釈文 | 富貴長寿 擬張桂巌臨宋人筆意歳壬子小雪節安吉呉昌碩記於滬上 |
呉昌碩(1844~1927)は名を俊卿といい、缶廬・苦鉄などと号した。晩年の字である昌碩で通る。詩・書・画・篆刻のいずれもすぐれたが、篆刻が第一とされる。書は石鼓文を学んで篆書を得意とし、行書、草書も独自の書風を見せた。絵は中年以降になって本格的にはじめ、好んで牡丹・菊・石を描いた。本作は、富貴を象徴する牡丹と、長寿を象徴する松・奇石を雄渾な筆力と鮮麗な色彩で表現したものである。