黄山寿(1855~1919)は字を旭初・勖初といい、麗生と号しました。幼い頃から絵画を善くし、人物・美人・花鳥・青緑山水を得意とし、義和団事変後は上海で売画生活を送りました。
本作は、蓋付きの壷に大きな提梁がついた盛酒器である卣の立体器拓に菊の花を描き添えたもので、菊の部分が黄山寿の作です。文人の嗜みの一つに金石趣味があり、古代の青銅器や骨董の収集が好まれましたが、実物を入手するのは困難なため、本作のような器拓で代替したのでしょう。「倣古」というレプリカも制作されています。
作品名 | 菊花太廟蔵器拓図 |
ふりがな | きっかたいびょうぞうきたくず |
作者 | 黄山寿 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清末〜民国 |
寸法 | 106.9×40.0cm |
目録番号 | 4a-0633 |
釈文 | 山寿写菊 |
黄山寿(1855~1919)は字を旭初・勖初といい、麗生と号しました。幼い頃から絵画を善くし、人物・美人・花鳥・青緑山水を得意とし、義和団事変後は上海で売画生活を送りました。
本作は、蓋付きの壷に大きな提梁がついた盛酒器である卣の立体器拓に菊の花を描き添えたもので、菊の部分が黄山寿の作です。文人の嗜みの一つに金石趣味があり、古代の青銅器や骨董の収集が好まれましたが、実物を入手するのは困難なため、本作のような器拓で代替したのでしょう。「倣古」というレプリカも制作されています。