老子出関図

ろうししゅっかんず
     

中国では、宋・元時代に儒教、仏教、道教の三教の融合が進み、絵画においても禅僧や儒者が老子図をしばしば描いた。老子出関図は、牛を伴い関所を過ぎようとする老子が、関守尹喜に「老子道徳経」を授けた『史記』の一場面を描いている。中村不折(1866~1943)は、洋画家として活躍する傍ら、日本画家、書家としても多くの作品を残した。同様の画題は逆井無脚編『驥麓清韻』(大正7年刊)に三例見られるが、本図のように関守を描いているものは珍しい。

 

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作品名老子出関図
ふりがなろうししゅっかんず
作者中村不折
国名日本
制作年昭和初期
寸法127.0×42.3cm
目録番号日-画-001
釈文老子修道徳其学以自隠無名 為務居周久之見周之衰迺遂去 至開ニ令尹喜曰子将隠矣彊為我 著書老子迺著書上下篇言道徳之 意五千餘言而去莫知其所終 史記 不折記并画

中国では、宋・元時代に儒教、仏教、道教の三教の融合が進み、絵画においても禅僧や儒者が老子図をしばしば描いた。老子出関図は、牛を伴い関所を過ぎようとする老子が、関守尹喜に「老子道徳経」を授けた『史記』の一場面を描いている。中村不折(1866~1943)は、洋画家として活躍する傍ら、日本画家、書家としても多くの作品を残した。同様の画題は逆井無脚編『驥麓清韻』(大正7年刊)に三例見られるが、本図のように関守を描いているものは珍しい。

 

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