本館 4階・5階展示室
瓦当~中国古代の造形美~|対聯の書と法帖
瓦当~中国古代の造形美~
【展覧会概要】
瓦当(がとう)は、瓦屋根の軒先部分の丸い(あるいは半円)部分の名称です。
中国の戦国時代(紀元前4世紀頃)の燕、斉などの国で使われた半円形の半瓦当が古く、饕餮(とうてつ)文や雙龍文などが施されている。漢時代(紀元前2世紀から2世紀)には吉祥を表す文字が施された(円)瓦当が広く使われます。
漢時代以降の瓦当には、吉祥を表す文字が多く見られます。円形を分割した扇型に篆書の文字を巧みに変形させたデザインはとてもおしゃれで、2000年前のものとは思えないほどです。
収蔵する56面の瓦当を全て展示する初めての試みです。瓦当に込められた吉祥の思いと、書のデザインをゆっくりご覧ください。
本年発行の「観峰館紀要 第14号」に、収蔵瓦当の記録を掲載しています。ご興味の有る方はご来館の際に、受付にてお申し出ください。進呈いたします。(10月1日刊行)
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観峰館 令和元年(2019)秋季平常展「瓦当~中国古代の造形美~」出品リスト(412KB)
【会場】
本館4階展示室
【主な展示作品】
【関連出版物】
対聯の書と法帖
【展覧会概要】
対聯(ついれん)は五言や七言などの対句を左右二本の掛軸に書いた作品形式で、室内装飾や祝いの贈答品などとして制作され、特に清時代以降は多くの優れた作品が遺されています。今回の展示では、馬衡(1880)~1955)の草書七言対聯や、陳宝琛(1848~1935)の臥榻楷書対聯、呉昌碩、呉譲之などの作品を展示します。
法帖は北宋の「淳化閣帖」が最初とされますが、歴代の能書家の書が、拓本の形で収録され、明代には董其昌や文徴明をはじめ多くの文人が編纂しました。これらのいくつかをご紹介します。
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観峰館 令和元年(2019)秋季平常展「対聯の書と法帖」出品リスト(342KB)
【会場】
本館5階展示室
【主な展示作品】
【関連出版物】
展示作品の一部が掲載されています。※本展の図録ではありません。
【同時開催】
【次回の展覧会】