今回は、清朝の皇族溥儒(1896~1963)の作品です。道光帝(1782~1850)の孫にあたり、ラストエンペラー溥儀(1906~1967)とは従兄の関係です。4歳から学問、書を習い、15歳の時、清朝が滅ぶと母と共に北京郊外に隠棲し,読書と書画を日課として暮らしました。山水画を得意とし38歳から50歳ころまでは北京の大学で絵画を教えました。以降台湾に渡り、画を売って一家を養いますが画風が荒くなったといわれます。本作品は制作年が記されていませんが、右肩上がりで終筆を大きく表す独特のスタイルが、清明で若々しい印象を与えます。(漢字部 資料紹介 2015年2月号)
作品名 | 楷書八言対聯 |
ふりがな | かいしょはちごんついれん |
作者 | 溥儒 |
国名 | 中国 |
制作年 | 中華民国 |
寸法 | 各108.0×29.0cm |
目録番号 | 5A-0601 |
釈文 | 秋窓木落霜風颯然偶試筆書此 蒯通之書皆称雋永 魯公作楷独見端凝 溥儒識於湖上山房 |
今回は、清朝の皇族溥儒(1896~1963)の作品です。道光帝(1782~1850)の孫にあたり、ラストエンペラー溥儀(1906~1967)とは従兄の関係です。4歳から学問、書を習い、15歳の時、清朝が滅ぶと母と共に北京郊外に隠棲し,読書と書画を日課として暮らしました。山水画を得意とし38歳から50歳ころまでは北京の大学で絵画を教えました。以降台湾に渡り、画を売って一家を養いますが画風が荒くなったといわれます。本作品は制作年が記されていませんが、右肩上がりで終筆を大きく表す独特のスタイルが、清明で若々しい印象を与えます。(漢字部 資料紹介 2015年2月号)