中国では、男性は20歳で頭に冠をかぶり、女性は十五歳で簪を髪に挿して成人を祝う。「加冠(簪花)晋爵」は、出世を祝う画題。「冠」は「官」と、「晋」は「進」と同じ音で、昇進を表わした。
また髯を蓄えた男性は、道教の神である鍾馗。中国では昔から、五月五日の端午の節句になると、家々の門に鍾馗を描いた魔除けの絵札が張り付けられた。上空に飛ぶのは蝙蝠で、「福」と音が通じ、幸福を呼ぶ動物とされる。吉祥の画題として、よく用いられた画題。
作品名 | 簪花晋爵図 |
ふりがな | さんかしんしゃんくず |
作者 | 沈心海 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清末~民国 |
寸法 | 152.8×44.8cm |
目録番号 | 4b-0144 |
釈文 | 簪花晋爵 倣仿金寿門筆意心海沈兆涵作於知還軒 |
中国では、男性は20歳で頭に冠をかぶり、女性は十五歳で簪を髪に挿して成人を祝う。「加冠(簪花)晋爵」は、出世を祝う画題。「冠」は「官」と、「晋」は「進」と同じ音で、昇進を表わした。
また髯を蓄えた男性は、道教の神である鍾馗。中国では昔から、五月五日の端午の節句になると、家々の門に鍾馗を描いた魔除けの絵札が張り付けられた。上空に飛ぶのは蝙蝠で、「福」と音が通じ、幸福を呼ぶ動物とされる。吉祥の画題として、よく用いられた画題。