三遷孟範図

さんせんもうはんず
     

孟子(前372?~前289)は本名を孟軻といいました。戦国時代の思想家で、性善説を説いたことで知られます。彼が幼い頃、一家は墓地の近くに住んでいましたが、孟軻が葬式の真似事を始めたので、母親は「これはいけない」と思って引っ越しました。次に住んだ所は市場の近くでしたが、やがて孟軻が商人の真似事を始めました。母親は再び引越し、学問所の近くに住みました。すると孟軻は儀式の作法の真似事を始めました。そこで母親はここなら子のためにいいだろうと考え、住み続けることにしました。この故事は、日本でも子供の教育のために環境を整える大切さを意味する「孟母三遷」として用いられています。

                                               
作品名三遷孟範図
ふりがなさんせんもうはんず
作者沈心海
国名中国
制作年清末~民国
寸法156.2×39.0cm
目録番号4b-0364
釈文三遷孟範 背撫錦衣指揮使呂廷振本 心海沈兆涵并誌

孟子(前372?~前289)は本名を孟軻といいました。戦国時代の思想家で、性善説を説いたことで知られます。彼が幼い頃、一家は墓地の近くに住んでいましたが、孟軻が葬式の真似事を始めたので、母親は「これはいけない」と思って引っ越しました。次に住んだ所は市場の近くでしたが、やがて孟軻が商人の真似事を始めました。母親は再び引越し、学問所の近くに住みました。すると孟軻は儀式の作法の真似事を始めました。そこで母親はここなら子のためにいいだろうと考え、住み続けることにしました。この故事は、日本でも子供の教育のために環境を整える大切さを意味する「孟母三遷」として用いられています。

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