何維樸(1844~1925)は、清時代中葉の大家・何紹基(1799~1873)の孫です。詩孫と号し、山水画の名手としても知られました。同時代の書人・杜薇之(生卒年不詳)の詩を、字間をゆったり取った顔法で書した作品。ほぼ方形の紙十一葉に書かれ木扉の縦綴じ冊子に仕立てられています。何維樸71歳、晩年の作品です。(漢字部 資料紹介 2014年12月号)
何維樸は、字を詩孫、号を盤止といい、湖南道県の人。何紹基の孫。書・画・篆刻をよくし、多くの古印を収蔵した。その書は、祖父・何紹基の書風を継承した。本作は、顔真卿(709~785)の向勢の結体を基礎とし、北魏楷書風の筆法を融合させたもの。家学ともいえる顔真卿書法を基礎に、自身の書風を築こうとしていたことがうかがえる。(2021年夏季企画展「何紹基-清朝巨匠の書-」作品解説)
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作品名 | 顔法細楷書冊 |
ふりがな | がんぽうさいかいしょさつ |
作者 | 何維樸 |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国3年(1914) |
寸法 | 33.4×34.4cm |
目録番号 | 書冊-A-027 |
何維樸(1844~1925)は、清時代中葉の大家・何紹基(1799~1873)の孫です。詩孫と号し、山水画の名手としても知られました。同時代の書人・杜薇之(生卒年不詳)の詩を、字間をゆったり取った顔法で書した作品。ほぼ方形の紙十一葉に書かれ木扉の縦綴じ冊子に仕立てられています。何維樸71歳、晩年の作品です。(漢字部 資料紹介 2014年12月号)
何維樸は、字を詩孫、号を盤止といい、湖南道県の人。何紹基の孫。書・画・篆刻をよくし、多くの古印を収蔵した。その書は、祖父・何紹基の書風を継承した。本作は、顔真卿(709~785)の向勢の結体を基礎とし、北魏楷書風の筆法を融合させたもの。家学ともいえる顔真卿書法を基礎に、自身の書風を築こうとしていたことがうかがえる。(2021年夏季企画展「何紹基-清朝巨匠の書-」作品解説)
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