桐陰覓句図

とういんべきくず
     

賀天健(1891~1977)は宇を健叟といい、纫香居士と号した。幼くして絵画を学び、上海に居住後は美術教員をするかたわら売画もおこない、民国期から解放後にかけて上海の複数の美術団体に参与した。その絵画は伝統技法を踏襲しつつも進取に富み、山水を得意とし、人物画も善くした。本作は桐の木陰で詩作する高士を描くが、服の皺などの線は伝統的でありながら、変化に富む色づかいに個性がうかがえる。

                                               
作品名桐陰覓句図
ふりがなとういんべきくず
作者賀天健
国名中国
制作年民国21年(1932)
寸法108.7×41.0cm
目録番号4b-0457
釈文桐陰覓句 壬申秋賀天健写於蘆子城西 健亭仁兄五十寿癸酉長夏弟沈叔玉奉祝

賀天健(1891~1977)は宇を健叟といい、纫香居士と号した。幼くして絵画を学び、上海に居住後は美術教員をするかたわら売画もおこない、民国期から解放後にかけて上海の複数の美術団体に参与した。その絵画は伝統技法を踏襲しつつも進取に富み、山水を得意とし、人物画も善くした。本作は桐の木陰で詩作する高士を描くが、服の皺などの線は伝統的でありながら、変化に富む色づかいに個性がうかがえる。

KAMPO MUSEUM IN SHIGA ©︎ All Rights Reserved