鄧芬(1894~1964)は字を誦先といい、曇殊と号した。幼くして聡明で知られ、詩文は一度聞けば諳んじられ、書画・音楽もすぐに自分のものにしたという。その他にも細工物などを嗜み、多芸多才であった。近代の大家である張大千(1899~1983)は、広東嶺南派第一の国画家であると評している。その絵画は、山水・美人・花卉いずれにもすぐれた。本作は、代表的美女である楊貴妃(719~756)を象徴する芙蓉を淡雅かつ可憐に描いている。
作品名 | 花卉図 |
ふりがな | かきず |
作者 | 鄧芬 |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国17年(1928) |
寸法 | 38.1×35.6cm |
目録番号 | 4b-0719 |
釈文 | 雲想衣裳花想 容春風払檻露 華濃若非群玉山 頭見会向瑶台月 下逢 白陽本 戊辰夏五 曇殊芬 |
鄧芬(1894~1964)は字を誦先といい、曇殊と号した。幼くして聡明で知られ、詩文は一度聞けば諳んじられ、書画・音楽もすぐに自分のものにしたという。その他にも細工物などを嗜み、多芸多才であった。近代の大家である張大千(1899~1983)は、広東嶺南派第一の国画家であると評している。その絵画は、山水・美人・花卉いずれにもすぐれた。本作は、代表的美女である楊貴妃(719~756)を象徴する芙蓉を淡雅かつ可憐に描いている。