王素(1794~1877)は字を小梅という。江蘇甘泉の人。画は人物・花鳥・走獣・虫魚などすべてにすぐれ、特に細密な人物画によって若くして画名を知られた。
羊は、牛と同様に古代より犠牲に用いられた。その際に尊ばれたのは肥えて大きな羊であり、これが「美」の字義とされる。また、「羊」の字は「祥」に通じ、それ自身が吉祥の意味をもつ。作品名の「三陽」は、生命力がみなぎる三つの陽の気で、これを同音の「三羊」で掛け、新年の吉祥を願うものである。
| 作品名 | 山羊開泰図 |
| ふりがな | さんようかいたいず |
| 作者 | 王素 |
| 国名 | 中国 |
| 制作年 | 清時代後期 |
| 寸法 | 84.5×15.9cm |
| 目録番号 | 4b-4044 |
| 釈文 | 筏石十兄大人雅属即希正之 小某王素 |