嘉慶帝の3年(1798)、避暑山荘における太上皇最後の詩。恒例となった避暑山荘行きを沿道の民衆が出迎えてくれる中、依然頭から政治のことが離れず、まだまだ満足できない焦りの心情を吐露している。
現代語訳:昨夜の雨もさることながら晴れ渡ると尚更すばらしい。避暑山荘はとても穏やかだ。沿道には顔見知りが出迎えに駆けつけてくれ、慣れ親しんだ民たちは自由に付き従って来る。しかし郊外での狩猟は大事な政務なのであり、避暑は我ら個人の娯楽が目的ではない。私は常に勝利を待ち望んでいるが未だ果たせない。この焦りを筆に任せてここにさらけ出そう。避暑山荘にて作る。丁巳の年の夏。御筆
作品名 | 乾隆御製詩扁額 |
ふりがな | けんりゅうぎょせいしへんがく |
作者 | 乾隆帝 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清時代中期 乾隆年間(1736~1795) |
寸法 | 97.0×292.0×12.0cm |
目録番号 | CK-0125 |
釈文 | 昨晩雨宜晴更 宜山荘於是駐 清怡途欺旧識 不期至民久相 親任意随巡狩 惟勤人事省豫 遊詎在己私為 頻々望捷仍未 已擲筆促章自 晒之 至避暑山荘作 台去歳韻 戊午仲夏月 御筆 |
嘉慶帝の3年(1798)、避暑山荘における太上皇最後の詩。恒例となった避暑山荘行きを沿道の民衆が出迎えてくれる中、依然頭から政治のことが離れず、まだまだ満足できない焦りの心情を吐露している。
現代語訳:昨夜の雨もさることながら晴れ渡ると尚更すばらしい。避暑山荘はとても穏やかだ。沿道には顔見知りが出迎えに駆けつけてくれ、慣れ親しんだ民たちは自由に付き従って来る。しかし郊外での狩猟は大事な政務なのであり、避暑は我ら個人の娯楽が目的ではない。私は常に勝利を待ち望んでいるが未だ果たせない。この焦りを筆に任せてここにさらけ出そう。避暑山荘にて作る。丁巳の年の夏。御筆