著名な西周後期を代表する青銅器・散氏盤の拓本。口径50.5cm、高さ20.5cm。盤の内側には349文字の銘文があり、その内容は、夨国と散国が定めた領土割譲に関する契約書である。
本作の表装の墨書には、「宣統甲子年九月十六日 賜 臣馮恕」とある。宣統甲子年は1924年を指し、宣統帝溥儀(1906~1967)が辛亥革命により退位を余儀なくされた時代のものである。馮恕(1867~1948)は時代が移ってもなお、清王朝に忠誠を誓っていたのである。
奇しくもこの年の11月5日、溥儀は紫禁城より退去を命じられることになる。
作品名 | 散氏盤銘文器拓軸 |
ふりがな | さんしばんめいぶんきたくじく |
作者 | 不詳 |
国名 | 中国 |
制作年 | 西周時代 |
寸法 | 135.0×67.0cm |
目録番号 | 拓整ー0050 |
著名な西周後期を代表する青銅器・散氏盤の拓本。口径50.5cm、高さ20.5cm。盤の内側には349文字の銘文があり、その内容は、夨国と散国が定めた領土割譲に関する契約書である。
本作の表装の墨書には、「宣統甲子年九月十六日 賜 臣馮恕」とある。宣統甲子年は1924年を指し、宣統帝溥儀(1906~1967)が辛亥革命により退位を余儀なくされた時代のものである。馮恕(1867~1948)は時代が移ってもなお、清王朝に忠誠を誓っていたのである。
奇しくもこの年の11月5日、溥儀は紫禁城より退去を命じられることになる。