文字の残欠部分と、すでに発見されている封泥の官職名とを勘案すれば、泰官丞印であろう。秦代、「泰」は「太」・「大」と通じた。『漢書』百官公卿表では、秦官に少府の属官として太官があり、令(長官)・丞(次官)が置かれたとし、顔師古は「太官主膳食」と注する。また、夢雲睡虎秦簡・秦律雑抄には「大官」と見える。
作品名 | 封泥「泰官丞印」 |
ふりがな | ふうでい「たいかんじょういん」 |
作者 | 不詳 |
国名 | 中国 |
制作年 | 秦 統一前後 |
寸法 | 3.15×2.75×0.7cm |
目録番号 | 97-0050-22 |
釈文 | 〓官丞印 |
文字の残欠部分と、すでに発見されている封泥の官職名とを勘案すれば、泰官丞印であろう。秦代、「泰」は「太」・「大」と通じた。『漢書』百官公卿表では、秦官に少府の属官として太官があり、令(長官)・丞(次官)が置かれたとし、顔師古は「太官主膳食」と注する。また、夢雲睡虎秦簡・秦律雑抄には「大官」と見える。