一月号で篆書の対聯作品を紹介した趙時棡(1874~1945)の臨書作品です。解伯達造像記は龍門石窟の造営の初期に作られたもので、造営が始まったばかりの古陽洞に、石窟の警備隊長の解伯達が弥勒像一体を作り『天子の政治が行き渡り、仏教の知恵と光が世界に広がり、皆の願いが聞き届けられますように』と祈願した文章です。牛闕造像記に似た、右肩上がりの強い書風ですが、趙時棡は字間を整え、やや円筆気味に用筆し、穏やかな作品に仕上げています。(漢字部 資料紹介 2017年3月号)
作品名 | 楷書臨司馬解伯達造像記軸 |
ふりがな | かいしょりんしばかいはくたつぞうぞうきじく |
作者 | 趙時棡 |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国10年(1921) |
寸法 | 127.5×37.8cm |
目録番号 | 4A-1294 |
釈文 | 都綰闕口遊激校尉司馬解伯 達造弥勒像一区願皇道赫 寧九荒沾泯 魏解伯達造象 辛酉仲春叔孺趙時棡 |
一月号で篆書の対聯作品を紹介した趙時棡(1874~1945)の臨書作品です。解伯達造像記は龍門石窟の造営の初期に作られたもので、造営が始まったばかりの古陽洞に、石窟の警備隊長の解伯達が弥勒像一体を作り『天子の政治が行き渡り、仏教の知恵と光が世界に広がり、皆の願いが聞き届けられますように』と祈願した文章です。牛闕造像記に似た、右肩上がりの強い書風ですが、趙時棡は字間を整え、やや円筆気味に用筆し、穏やかな作品に仕上げています。(漢字部 資料紹介 2017年3月号)