シンギングバード

アンデルセンの童話「ナイチンゲール」にも登場するシンギング・バードは、からくり人形の一種で、一般に、オートマタとよばれています。一九二〇年頃、スイスのリュージュ社で製作されました。底部のぜんまいを回すと、オルゴールの動力であるスプリングモーターが働き、赤と黄の二羽の小鳥が、くちばし、首、尾を動かしながら、交互にさえずります。その鳴き声は、内蔵されたフイゴで鳴る笛により、実際の鳥のような美しい音色を奏で、人びとに癒しの効果をもたらします。（ペン部　資料紹介　2010年11月号）