耄耋図

もうてつず
     

咲き誇る薔薇の花の下で、警戒しながらそろそろと歩く猫と、何も知らずに飛ぶ蝶とを描いています。額の縞模様が、皴のようにも見えるのは偶然でしょうか。
表面の美しさに惑わされそうですが、社会風刺の作品で、一見すると美しい薔薇の花の茎に象徴的に棘を描いているのは、薔薇を写実的に描いているという理由だけでなく、社会に潜む「悪」を表現しているのかもしれません。

                                               
作品名耄耋図
ふりがなもうてつず
作者戴浜
国名中国
制作年民国17年(1928)
寸法98.3×39.8cm
目録番号5b-4752
釈文偃艸雄風勢壮哉怒猊騰擲下蒼擲于今社鼠応難捕間観花陰蛺蝶来 戊辰季春月仿甌香館法 戴浜漁舟画

咲き誇る薔薇の花の下で、警戒しながらそろそろと歩く猫と、何も知らずに飛ぶ蝶とを描いています。額の縞模様が、皴のようにも見えるのは偶然でしょうか。
表面の美しさに惑わされそうですが、社会風刺の作品で、一見すると美しい薔薇の花の茎に象徴的に棘を描いているのは、薔薇を写実的に描いているという理由だけでなく、社会に潜む「悪」を表現しているのかもしれません。

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