「枯樹賦」は貞観4年(630年)、褚遂良35歳のときの書で、褚書中、書写年代の最も早い優れた行書である。『枯樹賦』本文は、庾信が作った賦で、褚遂良の書のそれは、古くは徐浩の『古迹記』に見える。この『古迹記』の文や書風から見て、遂良のものであると推定されている。 現行の帖によると、末尾に「貞観四年十月八日為燕国公書」とあるだけで、書者の名が示されていない。またその真跡は現存せず、『戯鴻堂帖』・『聴雨楼帖』・『玉煙堂帖』・『鄰蘇園帖』などの集帖にその翻刻を見るのみである。楊守敬は集帖にあるものでは『聴雨楼帖』が最佳であるとしている。
作品名 | 行書臨枯樹賦軸 |
ふりがな | ぎょうしょりんこじゅふじく |
作者 | 袁勵準 |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国11年(1922) |
寸法 | 57.5×34.2cm |
目録番号 | 4A-0680 |
「枯樹賦」は貞観4年(630年)、褚遂良35歳のときの書で、褚書中、書写年代の最も早い優れた行書である。『枯樹賦』本文は、庾信が作った賦で、褚遂良の書のそれは、古くは徐浩の『古迹記』に見える。この『古迹記』の文や書風から見て、遂良のものであると推定されている。 現行の帖によると、末尾に「貞観四年十月八日為燕国公書」とあるだけで、書者の名が示されていない。またその真跡は現存せず、『戯鴻堂帖』・『聴雨楼帖』・『玉煙堂帖』・『鄰蘇園帖』などの集帖にその翻刻を見るのみである。楊守敬は集帖にあるものでは『聴雨楼帖』が最佳であるとしている。