行書七言対聯

ぎょうしょしちごんついれん
     

趙光(1797~1865)が生きた時代は、清王朝が緩やかに衰退し始めたころです。書学の分野では金石学の研究成果を踏まえた新たな展開として、阮元(1764~1849)の南北書派論や包世臣(1775~1855)の実践理論などが表れ、碑学派が台頭する新たな時代の幕開けを迎えます。
そんな中でも、学書の基本は王羲之書法に基づいた伝統的な帖学です。今回紹介する趙光の書風は、ゆったりとした筆運びと重心を低くした字形が見る者に安心感を与えてくれます。
趙光、字を蓉舫(ようほう)、退庵(たいあん)と号しました。雲南昆明の人。詩文に工みで、書法は董其昌を学びました。(2019.2月号漢字部 資料紹介)

                                               
作品名行書七言対聯
ふりがなぎょうしょしちごんついれん
作者趙光
国名中国
制作年清時代後期
寸法各131.0×29.0cm
目録番号4A-3930
釈文文名遠播如長慶 書窟精求得永和 退菴趙光

趙光(1797~1865)が生きた時代は、清王朝が緩やかに衰退し始めたころです。書学の分野では金石学の研究成果を踏まえた新たな展開として、阮元(1764~1849)の南北書派論や包世臣(1775~1855)の実践理論などが表れ、碑学派が台頭する新たな時代の幕開けを迎えます。
そんな中でも、学書の基本は王羲之書法に基づいた伝統的な帖学です。今回紹介する趙光の書風は、ゆったりとした筆運びと重心を低くした字形が見る者に安心感を与えてくれます。
趙光、字を蓉舫(ようほう)、退庵(たいあん)と号しました。雲南昆明の人。詩文に工みで、書法は董其昌を学びました。(2019.2月号漢字部 資料紹介)

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