行書新茶詞軸

ぎょうしょしんちゃしじく
     

凌霄(生卒年不詳)は名を延煜といい、芝泉と号しました。清代中・後期の文人官僚で、書・画・篆刻にすぐれ、文字の形・音・意味を研究する「小学」にも通じました。

喫茶も文人の嗜みの一つです。味わうだけではなく、生活に清雅な趣を与える精神的な作用も重視されたのでしょう。書斎や山野で茶を飲みながら清談にふけるのが文人の理想的な姿でした。本作は、春も過ぎ去り茶が底を尽いた頃に、待望の新茶を手に入れ、自ら煎じて飲んだ喜びを詠った「新茶詞」を揮毫したものです。

                                               
作品名行書新茶詞軸
ふりがなぎょうしょしんちゃしじく
作者凌霄
国名中国
制作年清時代中期 嘉慶21年(1816)
寸法75.0×26.0cm
目録番号4A-3116
釈文等閑度尽牡丹期又値新茶乍上時穀雨已過春已老怪 渠何事出山遅銀瓶旧貯久空虚恰喜浮梁販到初親 手烹還親口試今年甘苦較何如一朝大慰玉川思甎 井銅鑪好主持莫憶繊繊親采日恐防也有酔人時 新茶詞十二首之三集五松園和孫淵如韻 松門先生教正時在嘉慶丙子春杪 芝泉弟凌霄

凌霄(生卒年不詳)は名を延煜といい、芝泉と号しました。清代中・後期の文人官僚で、書・画・篆刻にすぐれ、文字の形・音・意味を研究する「小学」にも通じました。

喫茶も文人の嗜みの一つです。味わうだけではなく、生活に清雅な趣を与える精神的な作用も重視されたのでしょう。書斎や山野で茶を飲みながら清談にふけるのが文人の理想的な姿でした。本作は、春も過ぎ去り茶が底を尽いた頃に、待望の新茶を手に入れ、自ら煎じて飲んだ喜びを詠った「新茶詞」を揮毫したものです。

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