昨日、土曜講座「展覧会余録~日本美術と猫」を開催いたしました。ご来館・ご参加いただきました皆様に感謝申し上げます。
今日の講座では、日本人と猫との関係について、平安時代の日記資料を取り上げながら説明し、また、江戸時代以降の日本の画家が描いた猫の絵画作品を取り上げました。
日本美術の猫といえば、浮世絵を想像されるかもしれませんが、絵画作品の中にも多くの猫が描かれていますし、中には猫と蝶の絵画、「耄耋(もうてつ)」を画題とする作品もあります。しかしながら、「耄耋」という概念を受容したのは、一部の人びとだけで、あまり定着しなかったようです。
そのような歴史的背景もあって、「耄耋」という言葉は日本ではまだまだ馴染みがありませんが、今回の展示は、その言葉を少しでも知っていただきたく、あえて「耄耋」という言葉を前面に出しました。
展覧会には、猫と蝶とのかわいらしいコンビの作品たちがたくさん展示されております。会期はあと一か月を切りましたが、ぜひご来館ください。お待ちしております。
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