清時代の官僚であった馮文蔚(1841~1896)が、趙孟頫(1254~1322)の「千字文」と「張総管墓誌銘」を臨書した書冊(各1冊)。写真は「楷書臨趙孟頫千字文冊」の冒頭部分。
「千字文」を臨書した作品では、やや扁平気味で、ハライを長くとりながら、文字全体のバランスを崩さないように書かれている。これは、趙孟頫の書に見られる特徴を臨書したものだろう。柔らかで自然な肥痩を持つ線質は、最終頁まで揺らぐことなく終始一貫している。
「張総管墓誌銘」は、もと墓誌銘に刻すために書かれた原稿であり、趙孟頫の書において、公的性格の強いものである。時に点画を続けて書く部分もあるが、それによって字が不均衡になることはなく、強い安定感が紙面を支配している。
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作品名 | 楷書臨趙孟頫千字文・張総管墓誌銘冊 |
ふりがな | かいしょりんちょうもうふせんじもん・ちょうそうかんぼしめいさつ |
作者 | 馮文蔚 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清時代末期 光緒21年(1895) |
寸法 | 35.1×17.2cm |
目録番号 | 書冊-C-003 |
清時代の官僚であった馮文蔚(1841~1896)が、趙孟頫(1254~1322)の「千字文」と「張総管墓誌銘」を臨書した書冊(各1冊)。写真は「楷書臨趙孟頫千字文冊」の冒頭部分。
「千字文」を臨書した作品では、やや扁平気味で、ハライを長くとりながら、文字全体のバランスを崩さないように書かれている。これは、趙孟頫の書に見られる特徴を臨書したものだろう。柔らかで自然な肥痩を持つ線質は、最終頁まで揺らぐことなく終始一貫している。
「張総管墓誌銘」は、もと墓誌銘に刻すために書かれた原稿であり、趙孟頫の書において、公的性格の強いものである。時に点画を続けて書く部分もあるが、それによって字が不均衡になることはなく、強い安定感が紙面を支配している。
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