蘭亭硯

らんていけん
     

書聖・王羲之(303~361)の「蘭亭序」にちなむ硯で、硯縁上部には蘭亭に居る王羲之が、墨池には二羽の鵞鳥が、それぞれ彫られている。墨池に水を注ぐことで、水辺に浮かぶ蘭亭と、鵞鳥が池を泳ぐ様子に見えるよう演出される。

また、硯縁と硯側には、盃が流れる川に数十名の文士が漢詩を読む様子が見え、裏面には「蘭亭序」本文が刻まれている。

右下に「何其仁作」と刻まれており、清時代の嘉慶年間に活躍した書画家・何其仁(生卒年不詳)の作とされる。彼は篆刻も得意としていたという。この何其仁作の蘭亭硯は人気があり、多く作られたようである。

                                           
作品名蘭亭硯
ふりがならんていけん
作者何其仁
国名中国
制作年清時代中~後期
寸法10.5×22.6×35.8cm
目録番号Y-207

書聖・王羲之(303~361)の「蘭亭序」にちなむ硯で、硯縁上部には蘭亭に居る王羲之が、墨池には二羽の鵞鳥が、それぞれ彫られている。墨池に水を注ぐことで、水辺に浮かぶ蘭亭と、鵞鳥が池を泳ぐ様子に見えるよう演出される。

また、硯縁と硯側には、盃が流れる川に数十名の文士が漢詩を読む様子が見え、裏面には「蘭亭序」本文が刻まれている。

右下に「何其仁作」と刻まれており、清時代の嘉慶年間に活躍した書画家・何其仁(生卒年不詳)の作とされる。彼は篆刻も得意としていたという。この何其仁作の蘭亭硯は人気があり、多く作られたようである。

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