邵章(1872~1953)浙江杭州の人。碑帖の研究に精しく、本作は宋の黄庭堅(1045~1105)が定武本蘭亭序の拓本に附した跋文を書したもの。
大意は「蘭亭序は優れた書で南朝の宋・斉以来、士大夫の間で受け継がれ、唐時代に太宗の求めで虞世南(558~638)・褚遂良(596~658)が模本を作るも、今となっては定武本の拓本がもっとも王羲之(303~361)の筆意を伝えるものだ」。
観峰館には邵章の作品が11点収蔵されているが、いずれも細太の変化に富んだ行書体作品で、王羲之書法を継承した典型的な帖学派書法である。右肩上がりでバランスがとれ、整った書きぶりである。
作品名 | 行書山谷題跋語軸 |
ふりがな | ぎょうしょさんこくだいばつごじく |
作者 | 邵章 |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国28年(1939) |
寸法 | 79.0×19.5cm |
目録番号 | 5A-0526 |
釈文 | 王右軍禊飲序草号称最得意書宋齊以来似蔵在秘府士大夫間未聞称述 豈未經大盜丘火時蓋有墨迹在蘭亭右者及蕭氏宇文焚蕩之余千不存一永 師晩出所見妙迹唯有蘭亭故為虞褚輩道之所以太宗求之百方期于必得其 後公私相盜今竟失之書家晩得定武石本蓋彷彿存古人筆意耳蘭亭叙艸 右軍平生得意書也反復観之略無一字一筆不可人意 山谷蘭亭跋語 再生仁兄大人属正 己卯孟春上浣 邵章伯褧作于万松蘭亭斎 |
邵章(1872~1953)浙江杭州の人。碑帖の研究に精しく、本作は宋の黄庭堅(1045~1105)が定武本蘭亭序の拓本に附した跋文を書したもの。
大意は「蘭亭序は優れた書で南朝の宋・斉以来、士大夫の間で受け継がれ、唐時代に太宗の求めで虞世南(558~638)・褚遂良(596~658)が模本を作るも、今となっては定武本の拓本がもっとも王羲之(303~361)の筆意を伝えるものだ」。
観峰館には邵章の作品が11点収蔵されているが、いずれも細太の変化に富んだ行書体作品で、王羲之書法を継承した典型的な帖学派書法である。右肩上がりでバランスがとれ、整った書きぶりである。