書院展示室
【展覧会概要】
清朝後期に学識と書において並ぶもののなかった何紹基(1799~1873)。
アヘン戦争後の上海において呉昌碩(1844~1927)らとともに画名高かった山水画の名手・何維樸(1844~1925)。
この二人は祖父と孫の関係にあります。優れた学者や書家が一つの家系から幾人も現れることは、東洋の歴史によく見られることですが、何紹基と何維樸を輩出した何氏もそのような一族でした。
父から子へ、子から孫へ。世代を超えて受け継がれた伝統継承への責任感と、文化の担い手としての自負が、異なる時代それぞれに優れた文人を生んだのです。
「何紹基と何維樸展」は、何紹基の作品としては、その代名詞でもある行草書の大作を展示する他、《張遷碑》の臨書や対聯の書を展示します。何維樸の先品は、真摯に祖父の書風を守ったその書とともに、「綿密にして沈着、中に精麗の致あり」と評された水墨山水画を展示します。
【主な展示作品】
【次回の展覧会】
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