書院展示室
【展覧会概要】
銭慧安(せんけいあん、1833~1911)は初名は貴昌、字は吉生、後に号の慧安を名とし、清谿樵子・双管楼などと号し、中国・清朝後期に上海で活躍した「海上派」を代表する画家の1人です。本年(2011)は、銭慧安の没後100年にあたります。観峰館には約19件の作品を収蔵しています。その作品は、民衆の間で広まった故事伝説を鋭い筆致で白描風に描いています。彼が題材としたのは多くは吉祥画です。吉祥のモチーフを現実の人びとの生活の中に表現した画風は、民衆の心をとらえ、その名を広く高めました。
春季企画展では館蔵の銭慧安作品を中心に、彼と交流のある画家や弟子の作品を通して銭慧安という人物やその画風に迫っていきます。
【主な展示作品】
【図録】