呉昌碩(1844~1927)は代々学問を良くする家系に生まれ、幼少期から勉学に励み古文や篆刻を学びました。石鼓文の臨書で有名ですが、この作品は10個ある石鼓の2番目(第二碣)を臨書した82歳の作品です。
60歳ころには彼独自の書風による石鼓文を確立したといわれ、晩年にはこの作品に見られる爛漫な要素が加わり、思うままの運筆でありながら一文字一文字が互いに響きあい、粗密のバランスの見事さは単なる臨書を超えた呉昌碩芸術が表現されています。(漢字部 資料紹介 2012年1月号)
作品名 | 篆書臨石鼓文第二碣軸 |
ふりがな | てんしょりんせっこぶんだいにけつじく |
作者 | 呉昌碩 |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国14年(1925) |
寸法 | 133.0×65.0cm |
目録番号 | 4A-2544 |
釈文 | 汧殹沔丞〃皮淖淵其(魚+妟)鯉 處之君子漁之澫又小魚其 其斿(走+散)〃帛魚皪〃其〓氐鮮 黃帛其(魚+丙丙)又鯆又(魚+帛)其斿 孔庶臠之〓〃〓〃〓〃 臨石鼓第二 乙丑夏 安吉呉昌碩時年八十二 |
呉昌碩(1844~1927)は代々学問を良くする家系に生まれ、幼少期から勉学に励み古文や篆刻を学びました。石鼓文の臨書で有名ですが、この作品は10個ある石鼓の2番目(第二碣)を臨書した82歳の作品です。
60歳ころには彼独自の書風による石鼓文を確立したといわれ、晩年にはこの作品に見られる爛漫な要素が加わり、思うままの運筆でありながら一文字一文字が互いに響きあい、粗密のバランスの見事さは単なる臨書を超えた呉昌碩芸術が表現されています。(漢字部 資料紹介 2012年1月号)