趙時棡(1874~1945)は、浙江省寧波の人で、辛亥革命後は上海で書画篆刻を売って生計を立てました。46歳ころには篆刻家として有名になり弟子を取るようになります。篆刻は皖派や浙派の長所を取って一家を成しました。この篆書対聯は、占いの字句を集めた書物「易林」から、おめでたい言葉を組み合わせて吉祥句としたものです。
趙時棡の字は、篆隷楷いずれの書体の作品も、文字が開いた明るい印象があります。点画の間合いや懐の取り具合から受ける印象がさわやかです。(漢字部 資料紹介 2017年1月号)
作品名 | 篆書集焦氏易林句八言対聯 |
ふりがな | てんしょしゅうしょうしえきりんくはちごんついれん |
作者 | 趙時棡 |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国32年(1943) |
寸法 | 各166.0×25.0cm |
目録番号 | 4A-0348 |
釈文 | 癸未歳朝子正立春書 家入其門蒙恩被徳 神為之輔受福宜年 集焦氏易林句叔孺趙時棡 |
趙時棡(1874~1945)は、浙江省寧波の人で、辛亥革命後は上海で書画篆刻を売って生計を立てました。46歳ころには篆刻家として有名になり弟子を取るようになります。篆刻は皖派や浙派の長所を取って一家を成しました。この篆書対聯は、占いの字句を集めた書物「易林」から、おめでたい言葉を組み合わせて吉祥句としたものです。
趙時棡の字は、篆隷楷いずれの書体の作品も、文字が開いた明るい印象があります。点画の間合いや懐の取り具合から受ける印象がさわやかです。(漢字部 資料紹介 2017年1月号)