華世奎は清・同治2年~民国30年(1863~1941)字は啓臣、天津の人です。幼い頃から書の研鑽を積み、天津随一の書家と称されました。清末の高官を歴任し、民国成立後も清の遺民として終生弁髪を切らなかったといいます。顔真卿(709~785)を学んだ書は気迫に溢れて力強く、向勢で重厚な線はどっしりとした安定感があります。縦画は左を細く右を太く、という線の太細を使い分けと、懐を大きく取ることで、立体感と明るさを表現しています。(漢字部 資料紹介 2018年3月号)
作品名 | 行書七言対聯 |
ふりがな | ぎょうしょしちごんついれん |
作者 | 華世奎 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清末~民国 |
寸法 | 各145.4×37.2cm |
目録番号 | 4A-0734 |
釈文 | 月明満池看梅影 露下隔谿聞鶴聲 璧臣華世奎 |
華世奎は清・同治2年~民国30年(1863~1941)字は啓臣、天津の人です。幼い頃から書の研鑽を積み、天津随一の書家と称されました。清末の高官を歴任し、民国成立後も清の遺民として終生弁髪を切らなかったといいます。顔真卿(709~785)を学んだ書は気迫に溢れて力強く、向勢で重厚な線はどっしりとした安定感があります。縦画は左を細く右を太く、という線の太細を使い分けと、懐を大きく取ることで、立体感と明るさを表現しています。(漢字部 資料紹介 2018年3月号)