張謇(1853~1926)は字を季直といい、嗇庵と号した。科挙に主席合格し、清末の国家危機に当たっては、紡績業などを興して実業救国をはかるとともに、各種学校を創設した。辛亥革命後は政界に参画したが、ほどなく下野し、企業経営にあたった。一方で能書家としても著名で、その書は顔真卿(709~785)を基礎に欧陽詢(557~641)を交えたものである。本作は、顔真卿の重厚さは感じられず、軽快で伸びやかな自然な仕上がりとなっている。
作品名 | 行書八言対聯 |
ふりがな | ぎょうしょはちごんついれん |
作者 | 張謇 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清末~民国 |
寸法 | 各171.2×36.7cm |
目録番号 | 4A-2114 |
釈文 | 麟生一兄正 太華奇観万古積雪 広陵妙境八月驚涛 張謇 |
張謇(1853~1926)は字を季直といい、嗇庵と号した。科挙に主席合格し、清末の国家危機に当たっては、紡績業などを興して実業救国をはかるとともに、各種学校を創設した。辛亥革命後は政界に参画したが、ほどなく下野し、企業経営にあたった。一方で能書家としても著名で、その書は顔真卿(709~785)を基礎に欧陽詢(557~641)を交えたものである。本作は、顔真卿の重厚さは感じられず、軽快で伸びやかな自然な仕上がりとなっている。