柳蝉図

りゅうぜんず
     

書と併せて、内部に力のこもった作風が多い呉譲之の絵画において、比較的柔和な印象をあたえる作品です。花卉画を好んで描いたようですが、水草とその下に沈む水茎だけを描いて、水面を表現する技法は中国絵画に於いては常套のものですが、秋風に揺れる柳の葉に朱色を用いるなど、概念にとらわれない表現は、彼の書や篆刻作品にも通じる清廉さが表れています。

                                               
作品名柳蝉図
ふりがなりゅうぜんず
作者呉譲之(呉煕載)
国名中国
制作年清時代後期
寸法123.2×49.8cm
目録番号4a-0809
釈文飲泉三兄法家一〓 煕載

書と併せて、内部に力のこもった作風が多い呉譲之の絵画において、比較的柔和な印象をあたえる作品です。花卉画を好んで描いたようですが、水草とその下に沈む水茎だけを描いて、水面を表現する技法は中国絵画に於いては常套のものですが、秋風に揺れる柳の葉に朱色を用いるなど、概念にとらわれない表現は、彼の書や篆刻作品にも通じる清廉さが表れています。

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