陸増祥は、字は星農、江蘇省太倉の出身。道光30年(1850)の進士(状元)。金石学の大家であり、嘉慶期の王昶〈おうちょう〉の『金石萃編〈きんせきすいへん〉』を次ぎ補訂した『八瓊室金石補正〈はっけいしつきんせきほせい〉』を著した。また所蔵の漢魏六朝の塼硯〈せんけん〉を拓本に採り、『三百甎録〈さんびゃくせんろく〉』を著した。
本作の、右聯「千年漢鼎」、左聯「百幅唐牋」はともに金石学の大家らしい文言を選んだ作品で、学者らしい実直な書風が魅力である。
作品名 | 行書七言対聯 |
ふりがな | ぎょうしょしちごんついれん |
作者 | 陸増祥 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清時代後期 |
寸法 | 各131.5×29.0cm |
目録番号 | 4A-2369 |
釈文 | 敬庵六兄属 千年漢鼎瓜皮色 百幅唐牋魚子紋 星麓陸増祥 |
陸増祥は、字は星農、江蘇省太倉の出身。道光30年(1850)の進士(状元)。金石学の大家であり、嘉慶期の王昶〈おうちょう〉の『金石萃編〈きんせきすいへん〉』を次ぎ補訂した『八瓊室金石補正〈はっけいしつきんせきほせい〉』を著した。また所蔵の漢魏六朝の塼硯〈せんけん〉を拓本に採り、『三百甎録〈さんびゃくせんろく〉』を著した。
本作の、右聯「千年漢鼎」、左聯「百幅唐牋」はともに金石学の大家らしい文言を選んだ作品で、学者らしい実直な書風が魅力である。