「玉堂」とは皇帝の秘書や歴史の編纂を司る役所「翰林院」の別名です。中国の王朝では「科挙」と呼ばれる試験の成績で役人を採用していました。その科挙の合格者の中でも成績優秀な者が最初に配属されるのがこの翰林院で、立身出世の登竜門とされていたのです。「玉蘭花」と「秋海棠」はこの「玉堂」を寓意する画題で、これに「富貴」を表す「牡丹」を組み合わせて科挙に合格して、行く末高い地位に昇るようにとの吉祥になります。
作品名 | 玉堂富貴図 |
ふりがな | ぎょくどうふうきず |
作者 | 張大壮 |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国36年(1947) |
寸法 | 134.6×66.7cm |
目録番号 | 5a-0361 |
釈文 | 擬宋人賦色法 丁亥重九前一夕 仲祥先生雅属 養盧張大壮 |
「玉堂」とは皇帝の秘書や歴史の編纂を司る役所「翰林院」の別名です。中国の王朝では「科挙」と呼ばれる試験の成績で役人を採用していました。その科挙の合格者の中でも成績優秀な者が最初に配属されるのがこの翰林院で、立身出世の登竜門とされていたのです。「玉蘭花」と「秋海棠」はこの「玉堂」を寓意する画題で、これに「富貴」を表す「牡丹」を組み合わせて科挙に合格して、行く末高い地位に昇るようにとの吉祥になります。