墨蘭図

ぼくらんず
     

郭尚先(1785~1832)は字を元聞・蘭石といい、増黙菴と号しました。高級官僚であるとともに博学で鑑識に精しく、書は行書にすぐれ、絵画は蘭・竹を得意としました。
「四君子」の一つに数えられる蘭は、東洋ランの一種である中国春蘭を指します。山中にひっそりと自生しつつ、高貴な芳香を放つことから、世に埋もれた高節の士を象徴し、文人に好まれました。本作は、墨の濃淡と書の筆法を生かして、淡白ながらも清麗な蘭の徳高さを表現しています。

                                               
作品名墨蘭図
ふりがなぼくらんず
作者郭尚先
国名中国
制作年清時代後期 道光10年(1830)
寸法131.0×39.5cm
目録番号5b-0135
釈文庚寅初冬過 梅梁二兄大人斎縦 観所蔵書画作此 奉博一咲 弟尚先

郭尚先(1785~1832)は字を元聞・蘭石といい、増黙菴と号しました。高級官僚であるとともに博学で鑑識に精しく、書は行書にすぐれ、絵画は蘭・竹を得意としました。
「四君子」の一つに数えられる蘭は、東洋ランの一種である中国春蘭を指します。山中にひっそりと自生しつつ、高貴な芳香を放つことから、世に埋もれた高節の士を象徴し、文人に好まれました。本作は、墨の濃淡と書の筆法を生かして、淡白ながらも清麗な蘭の徳高さを表現しています。

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