別館 第1展示室
【展覧会概要】
現在のわたしたちが「整っている」と感じる楷書は、おおよそ「唐」の時代に完成したものと言われています。ところが、この「楷書」にばかり注目が集まり、他の書体のことは案外知られていません。特に篆書や隷書にはその傾向が見られます。
では「唐」の時代、「楷書」以外の書体はどのような状態にあったのでしょう。今回は「楷書」を踏まえ、それ以外の書体も通覧します。そして「唐」という時代の基礎を築いた太宗皇帝(598〜649)と彼の愛した王羲之(303?~361?)の書との関係に迫ります。また「全套本(ぜんとうほん)」という碑の形そのままに採られた拓本を多く展示しますので、実際に「碑」というものの迫力を間近に感じてみていただけると思います。
さらに今回は、実際に筆を持って学習される皆さんのために館蔵の善本影印資料も数点、初公開し、「一体、どのような印刷物をお手本とすべきなのか」という問題にも迫っていきます。また、清朝や中華民国時代に活躍した書人たちの臨書を展示します。
【主な展示作品】
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【次回の展覧会】
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