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秋季企画展「臨書作品展」

     

書院展示室

開催日: 2012年9月15日 - 2012年12月16日カテゴリー:

【展覧会概要】

清時代後期から中華民国初期の金石家の作品を中心に、金文から漢碑の臨書作品を拓本とともに紹介します。

中国では、宋元時代に王羲之書法への回帰が広く行われ、それを受けて明時代から清時代初めにかけては連綿草・長条幅による作品が時代の潮流となりました。それとともに清時代には、古典籍を対象とする考証学が興隆し。さらに古代の文字を研究する金石学も盛んとなりました。考証学の資料として金石文を学ぶ碑学派の書人らにより、漢碑の臨書や、金石文による表現が数多く生み出されています。

清時代後期の書は、さまざまな書体による新たな展開をみせましたが、いずれも石碑や青銅器の拓本などを繰り返し臨書した研鑽のたまものといえます。本展では、清時代後期から中華民国初期に活躍した張祖翼(1849~1917)、高邕(1850~1921)、李瑞清(1867~1920)、童大年(1874~1955)馬公愚(1890~1969)などの作品を中心に紹介します。

 

【主な展示作品】

張祖翼《隷書臨孔宙碑軸》清時代末期~中華民国初期

楊逸《隷書臨衡方碑軸》中華民国6年(1917)

高邕《隷書臨礼器碑陰団扇》清時代後期 光緒16年(1890)

李瑞清《楷書臨張猛龍碑軸》中華民国5年(1916)

趙起(趙雲壑)《篆書臨石鼓文軸》中華民国16年(1927)

許乃普《草書臨王羲之帖軸》清時代後期

胡位咸《行書臨蘭亭序扇面》中華民国22年(1933)

趙時棡《隷書臨礼器碑扇面》中華民国

鄧散木《篆書臨虢季子白盤扇面》中華民国29年(1940)

【次回の展覧会】

春季企画展「文人嗜好―中国知識人のライフスタイル―」

 

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