書院展示室
【展覧会概要】
清時代後期から中華民国初期の金石家の作品を中心に、金文から漢碑の臨書作品を拓本とともに紹介します。
中国では、宋元時代に王羲之書法への回帰が広く行われ、それを受けて明時代から清時代初めにかけては連綿草・長条幅による作品が時代の潮流となりました。それとともに清時代には、古典籍を対象とする考証学が興隆し。さらに古代の文字を研究する金石学も盛んとなりました。考証学の資料として金石文を学ぶ碑学派の書人らにより、漢碑の臨書や、金石文による表現が数多く生み出されています。
清時代後期の書は、さまざまな書体による新たな展開をみせましたが、いずれも石碑や青銅器の拓本などを繰り返し臨書した研鑽のたまものといえます。本展では、清時代後期から中華民国初期に活躍した張祖翼(1849~1917)、高邕(1850~1921)、李瑞清(1867~1920)、童大年(1874~1955)馬公愚(1890~1969)などの作品を中心に紹介します。
【主な展示作品】
【次回の展覧会】