三国志演義画帖

さんごくしえんぎがじょう
     

この作品は、昭烈帝(劉備)より孫権、太史慈ら27名の『三国志演義』に登場する英雄を描いた画帖である。27名は主に蜀・呉の人物に限られ、僅かに孔融、董卓、貂蝉、呂布の『演義』を象徴する場面に登場する人物や、鄧艾等の忠臣など、描かれた人物には作者の意図が反映されている。
近年の調査で、本画帖は、『三国志演義』の版本の中、『金批第一才子書』や『繍像第一才子書』の肖像及び漢詩を参照して制作されたと考えられる。跋文は、小倉藩儒医・西秋谷等に拠るものだが、版本を参照して制作されるなど跋文との関連性には不自然な点も多い。
いずれにしても、無款の作品であり、江戸後期以後に制作された画帖の実例として、ここで紹介しておきたい。
【備考】
小笠原家旧蔵資料は、現在、福岡県指定文化財に登録されている。

                                           
作品名三国志演義画帖
ふりがなさんごくしえんぎがじょう
作者不詳
国名日本
制作年不詳
寸法24.0×19.0cm
目録番号WYO-0040

この作品は、昭烈帝(劉備)より孫権、太史慈ら27名の『三国志演義』に登場する英雄を描いた画帖である。27名は主に蜀・呉の人物に限られ、僅かに孔融、董卓、貂蝉、呂布の『演義』を象徴する場面に登場する人物や、鄧艾等の忠臣など、描かれた人物には作者の意図が反映されている。
近年の調査で、本画帖は、『三国志演義』の版本の中、『金批第一才子書』や『繍像第一才子書』の肖像及び漢詩を参照して制作されたと考えられる。跋文は、小倉藩儒医・西秋谷等に拠るものだが、版本を参照して制作されるなど跋文との関連性には不自然な点も多い。
いずれにしても、無款の作品であり、江戸後期以後に制作された画帖の実例として、ここで紹介しておきたい。
【備考】
小笠原家旧蔵資料は、現在、福岡県指定文化財に登録されている。

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