本作は、函表書に「宋米南宮天馬賦 米元章」、裏書に「寛政九丁巳年六月中御修復 預 書役方」とあり、表書の表題右下に「大森文庫」の朱文方印の貼印が付されている。
また、付属文書には「高松藩旧蔵」とし、寛政9年(1797)修復時の藩主、松平頼儀公についての略伝が書かれている。高松藩松平家の遺品は、現在、香川県立ミュージアムにて高松松平家資料として所蔵されており、国宝「藤原佐理詩懐紙」等、貴重な作品が多く含まれる。他方、学習院大学には、華族会館旧蔵書の中に高松松平家旧蔵書が含まれており、その内容が中国の漢籍を多く含むことから、本作もその旧蔵書の一つである可能性はあろう。
いずれにしても、江戸時代に長崎を経由して日本に齎された法帖の一つである。
【参考文献】
香川県立ミュージアムHP
坂田充「学習院大学所蔵 高松松平家旧蔵書の概要とその伝来経緯──華族会館旧蔵書研究の一環として──」(『人文』第6号、学習院大学、2007年)
作品名 | 宋米南宮天馬賦 |
ふりがな | そうべいなんきゅうてんまふ |
作者 | 不詳 |
国名 | 日本 |
制作年 | 寛政9年(1797)修復 |
目録番号 | 帖ー単ー117 |
本作は、函表書に「宋米南宮天馬賦 米元章」、裏書に「寛政九丁巳年六月中御修復 預 書役方」とあり、表書の表題右下に「大森文庫」の朱文方印の貼印が付されている。
また、付属文書には「高松藩旧蔵」とし、寛政9年(1797)修復時の藩主、松平頼儀公についての略伝が書かれている。高松藩松平家の遺品は、現在、香川県立ミュージアムにて高松松平家資料として所蔵されており、国宝「藤原佐理詩懐紙」等、貴重な作品が多く含まれる。他方、学習院大学には、華族会館旧蔵書の中に高松松平家旧蔵書が含まれており、その内容が中国の漢籍を多く含むことから、本作もその旧蔵書の一つである可能性はあろう。
いずれにしても、江戸時代に長崎を経由して日本に齎された法帖の一つである。
【参考文献】
香川県立ミュージアムHP
坂田充「学習院大学所蔵 高松松平家旧蔵書の概要とその伝来経緯──華族会館旧蔵書研究の一環として──」(『人文』第6号、学習院大学、2007年)