本作は、北魏の《元欽墓誌銘》を臨書したものです。
《元欽墓誌銘》は北魏時代の永安元年(528)に刻されたものです。洛陽から出土しました。その文字の見事さが高く評価されており、「作者が誰か分からないことが惜しいばかりである」とも語られます。
趙時棡による臨書作品を見ると、筆先を巧みに使い、起筆や転折に鋭さを表現しています。終始一貫した鋭い線は、石碑に刻された文字の姿をよく表していると言えるでしょう。
作者の趙時棡は字を叔孺といい、清末の官僚です。中華民国以後は上海で書画篆刻によって生計を立てました。
作品名 | 楷書臨元欽墓誌銘軸 |
ふりがな | かいしょりんげんきんぼしめいじく |
作者 | 趙時棡 |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国17年(1928) |
寸法 | 98.2×45.8cm |
目録番号 | 4A-1292 |
釈文 | 長源与積石分流崇 峰共升極斉峻丹書 写其深玄绿図窮其 妙迹 魏元思若志 戊辰二月叔孺趙時棡臨 |
本作は、北魏の《元欽墓誌銘》を臨書したものです。
《元欽墓誌銘》は北魏時代の永安元年(528)に刻されたものです。洛陽から出土しました。その文字の見事さが高く評価されており、「作者が誰か分からないことが惜しいばかりである」とも語られます。
趙時棡による臨書作品を見ると、筆先を巧みに使い、起筆や転折に鋭さを表現しています。終始一貫した鋭い線は、石碑に刻された文字の姿をよく表していると言えるでしょう。
作者の趙時棡は字を叔孺といい、清末の官僚です。中華民国以後は上海で書画篆刻によって生計を立てました。